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読者が勃起する事を目指し、官能小説を書いております。

53 第11章 合同コンパ 6

  薬用酒の効き目は、驚異的だった。ものの5分も経たないうちに、身体がカッカと熱くなってきた。心臓はバクバクと鼓動が早まり、顔が異様にほてる。
  額に汗が滲み、おしぼりで拭き取るが、またすぐに玉の汗が滲み出す。
  真っ赤な顔をして汗ばむ俺の事を、チラ見する女性陣が、ドン引きしているのが、黙っていても分かった。
  元気になったのは身体だけでは無かった。意図せずとも鼻息が荒くなり、股間はジンジンと疼き、燃える様に熱い。
  だらーんとうなだれて、おとなしく寝ていた股間のやんちゃ坊主が、ムクムクと膨らんで起き出した。
  ほとんど反応の無かった筈の性欲メーターが、ぐんぐんと上昇を始める。
  そんなこんなしている時に、瑠依からの着信が有った。
  コンパの喧騒を避け、場を離れて電話を受けた。
「もしもし、光一です」
「あっ、光ちゃん…楽しんでる?」
  俺は、言葉を濁して「はい」とだけ返事した。
「光ちゃん、盛り上がってるとこ悪いんだけど、今夜は遅くなりそう?」
  何か有ったのかと、心配になった。
  瑠依の申し訳なさそうな声が続いた。
「亜希からメールが来てね、今夜帰れなくなったって言うのよ……私も帰れそれに無いし……」
「それじゃあ、奈美ちゃん独りで……」
「そうなのよ……光ちゃんは?」
  瑠依の困り果てた顔が目に浮かぶ。
「もう少しで終わります……2次会行かずに帰りますから」
  瑠依の安堵するため息が聞こえた。
「悪いわね、光ちゃん……せっかく楽しんでるのに……」
「いいや、大丈夫ですよ……終わったらすぐに帰りますから」
  俺は、瑠依に早い帰宅を約束し、電話を切った。
  コンパの席に戻ったが、噴き出す汗は引かず、シャツを脱いだ。
  正直言って、もうコンパどころでは無かった。薬用酒の効き目は凄まじく、ムラムラ、ムラムラと欲情が止まらない。
  店員が、「もんの凄く元気になりますよ」と言って、ニヤニヤと意味深な笑いを浮かべていた理由が分かった。
  元気ハツラツと力が漲る股間。性欲が高まるほど、淫らな妄想が脳裏に浮かぶ。
  目の前で、女子がウィンナーを頬張れば、フェラチオを連想し、冷や奴がプルンと揺れただけで、揺れる豊乳を思い出す。赤貝のお刺身にいたっては、指で開いたお〇んこに見えてくるから始末が悪い。
  真っ赤な顔で鼻息を荒げる俺は、誰が見ても「お持ち帰りに命懸けの男ナンバーワン」に見えているに違い無い。
  女性陣からは、露骨に気持ち悪がられ、いたたまれない気持ちが募る。
  そんな最中に、奈美からメールが届いた。
「奈美独りだけなの。お兄ちゃん、早く帰って来て。お願いだから、早く帰って来て」
  いつもは、数え切れ無いほどのハートの絵文字で埋め尽くされているのに、絵文字ひとつ無いメールが、胸をキュンキュン締め付けた。
(奈美ちゃん独りだけ…瑠依さんも、亜希ちゃんも居ない……)
  今すぐにでも飛んで帰り、パンツを脱いで、いきり立つやんちゃ坊主を奈美の挿入口に捩込み、ズッコンバッコン、ズッコンバッコンしたくてしたくて堪らない。
  性欲メーターは、加速をつけてグングンと跳ね上がり、股間は「元気ですかー!元気ですかー!」と、叫びを上げてジンジンと疼き捲っていた。
  ようやく、「そろそろ切り上げてカラオケ行きましょう」と声が上がった。
  もちろん、俺はカラオケのマイクを握るより、股間のマイクを奈美に握って貰いたくてしかたがないから、「俺は、都合悪いから、これで帰るわ……」と打ち合けた。
  それを聞いた都築と吉田は、鬼の形相で「何言ってんだ光一、シラけた事言うんじゃねぇ」と、つかみ掛からんばかりに凄んだ。
  あまりの剣幕にたじろぐが、歌声を聞くより、喘ぎ声が聞きたい俺も後には引けない。
  どうにかこの場を去りたいと思っている時、二人の女子が、「ごめんなさい、私達はこれで……」と言って席を立った。
  需要と供給のバランスが崩れ、男が一人多くなったとたん、吉田も都築も、埴輪の様な穏やかな顔付きに変わり、「それじゃあ光一、またな……」と言って、にこやかに笑った。
  二次会へ向かう一団と別れ、俺は居酒屋を出て自宅へ急いだ。
  そこまで急ぐ必要も無いのに、気持ちが逸って小走りになる。
(奈美ちゃん独り……誰も居ない……もにょもにょして…レロレロ…チューチューして……)
  頭の中は、淫らな妄想で溢れ返っていた。性欲メーターは完全に振り切れ、ムラムラした欲情で沸き返る。
  やたらと元気な股間の張り切りボーイが、邪魔な事この上なかったが、鼻息を無性に荒げながら、家路を急いだ。


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[ 2018/12/07 07:08 ]  第11章 合同コンパ | TB(-) | CM(0)
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