第12章 パイパン奈美
離れの玄関先で、奈美が独り、立って待っていた。
俺が声を掛ける前に、気が付いた奈美が駆け寄り、抱き着いてきた。
「ただいま、奈美ちゃん」
「待ってたんだよ、お兄ちゃん……」
奈美の方から、キスをしてきた。
胸がキュンキュン高鳴り、このまま押し倒して今すぐにでもエッチしたい衝動に駆られるが、奈美が、「いゃん、お兄ちゃん、ちょっと臭いよ……」と言って顔をしかめた。
強力な薬用酒を飲み、尋常で無い発汗があったからか、臭いと言われては、いたしかたない。
俺は、「ごめんね、奈美ちゃん。すぐにシャワー浴びるね」と言って、苦笑いを浮かべるしか無かった。
玄関の鍵を開け、中に入ると、「シャワー浴びちゃうから、テレビでも見てて……」と言いながら、照明を点けた。
奈美は、コクリと小さく頷き、ソファーに腰を下ろした。
俺は脱衣所に駆け込み、急いで服を脱ぎ捨て、浴室に飛び込んだ。
興奮も欲情もおさまらず、やたらに荒い息遣いでシャワーを浴びる。
股間のハッスルボーイは、シャワーのお湯を弾き返さんばかりの勢いでそそり立ち、脈打ちながら雄叫びを上げている。
逸る気持ちを抑え、「ムフー!…ムッフー!…」と鼻息を噴き出しながら、急いで身体を洗う。
反動で身体が揺れ、男根が「ビタン!ビタン!」と、右へ左へ暴れまわる。
その男根は、特に念入りに洗浄する。自分の手が擦り上げ、気持ち良さに、思わず「あふぅ~……」と、ため息を漏らす。
シャワーを浴びながら、歯磨きも済ませた。
バスタオルを腰に巻き、ハッスルボーイを覆い隠すが、すこぶる立派なテントを作り上げ、いくらなんでもこのまま奈美の前に出て行くのは露骨過ぎる。
汗の引き切らない身体に、シャツとパンツを身につけ、脱衣所の扉を開けた。
照明は薄暗く落とされ、奈美はベッドの中に横たわっていた。
ベッドの脇に、彼女の着ていた服が綺麗にたたまれ、奈美が裸なのが分かる。
その官能的な状況に、思わず生唾を飲み込み、鼻息が「バァフー!」と噴き出した。
「お兄ちゃん、早く来て……奈美のとこに来て……」
薄暗い中、呼ばれるままに、ベッドへと歩み寄った。
奈美は、覆いかぶさる肌掛けから手を伸ばし、パンツの膨らみに触れる。
「もうお兄ちゃん、こんなになって……エッチなんだから……」
俺は、生唾を飲み込みながら、苦笑いを浮かべるしか無かった。
「来て……お兄ちゃん……早く来て……」
奈美にねだられるまま、ベッドの中に潜り込んだ。
裸の素肌が触れ、ゾクゾクと興奮が込み上げる。
奈美の瞳が、俺の眼をじっと見詰める。
「お兄ちゃん…女の人とチューしなかった?……」
「チューなんかしてないよ……」
「ほんとに?……」
俺は微笑みを浮かべて頷いた。
奈美は、にこやかに微笑むと、「じゃあ、奈美にチューして……」と言って、口をすぼめて目を閉じた。
その言い方も、表情も、どれもこれもが、どうにもこうにも可愛くて可愛くて堪らない。
吸い寄せられる様に、彼女の唇に唇を重ねた。
「チュッ…チューッ…チュッチューッ…ムチューッ…」
心地好い奈美の唇の感触。うっとりとした彼女の瞳。
「あふっ……お兄ちゃん……」
奈美が漏らす甘い吐息と、興奮で荒ぐ俺の鼻息が交差する。
「お兄ちゃん、エッチな事してこなかった?……」
「そんな事してないよ……」
俺がそう返事すると、奈美は俺の手を掴み、自分の乳房に押し付けた。
「それじゃあ、奈美にエッチして……」
鼻息を勢い良く噴き出し、弾力の強い乳房を揉みしだいた。
燃え上がる欲情に、ガソリンが注がれ、火柱を上げて大炎上する。
雄叫びを上げ続けている股間のハッスルボーイが、出番はまだかとばかりに、パンツを突き破りそうな勢いで暴れている。
「お兄ちゃん、いっぱいエッチして……奈美にいっぱいエッチな事して……」
奈美にせがまれては、欲情に歯止めなど効かない。
俺は、「ムッフー!ムッフー!」と、熱い鼻息を噴きながら、荒々しくシャツを脱ぎ捨て、パンツを引きずり下ろした。
肌掛けを邪険にめくり上げ、パンツ一枚だけの奈美の裸体に抱き着く。
乳房をグニュグニュと揉みくちゃにしながら、一際弾力の強い乳首を、クニュクニュッと指で摘んでぐねり、もう片方の乳首にしゃぶりついた。
「はふっ…お兄ちゃん……あふっ……」
奈美が甘い吐息を漏らしながら、気持ち良さそうに身をくねらせる。
乳首と乳輪をベロンベロン舐めまわし、乳首をチュッパッチュッパッ吸って、ブチュブチュしゃぶりついた。
「あっ!…お兄ちゃん…あぁあっ!…あっ!あっ!……」
喘ぎ声を上げながら、彼女の身体が「ビクンッ!…ビクンッ!……」と敏感に反応して震える。
その身体を、手の平が滑り降りていく。スベスベとした肌触りがなんとも心地好い。お腹からおヘソを経由し、目的地のパンツに辿り着いた。
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